動物病院の除菌、消毒の相場は?業者選びのコツを解説

除菌・消毒の相場

動物病院の除菌、消毒の相場は?業者選びのコツを解説

 

動物病院を運営されている方で、除菌・消毒をする業者選びに悩まれている人はいませんか?新型コロナウイルスは動物にも感染します。飼い主に安心して来院いただくためにも、新型コロナウイルスの対策が必要です。

 

ただ、業者に除菌・消毒の依頼をする企業が増えました。需要が高まると、悪いことを考える人もいます。適当な作業で利益を上げようとする人です。忙しいことを理由に、普段の丁寧な作業がおろそかになる業者もあります。依頼をするのならば、適切な処理をしてくれる業者を選ぶべきです。

 

そこで今回は「動物病院の除菌、消毒の相場は?業者選びのコツ」を解説します。業者選びで悩まれている人は、参考にしてください。

 

動物病院の除菌、消毒の相場は?

 

動物病院の除菌・消毒の掃除は次のとおりです。

 

動物病院の除菌、消毒の相場

  • 50㎡以下:約1,200円/㎡
  • 51~100㎡:約1,000円/㎡
  • 101~150㎡:約900円/㎡
  • 151~250㎡:約850円/㎡
  • 251~500㎡:約800円/㎡
  • 501~1000㎡:約750円/㎡
  • 1001㎡以上:約700円/㎡

 

上記はあくまで目安です。一般的な作業の「噴霧消毒」と「清拭消毒」を含んでいます。作業内容を確認せず、「相場どおりだから」と勘違いすると失敗するかもしれません。

 

ココに注意

  • 安いと思ったら清拭消毒がオプションだった
  • 高いと思ったら抗菌コーティング作業が含まれていた
  • 新型コロナウイルスが確認された場合の料金だった

 

業者によって料金体系が異なります。作業工程を細かいオプションで分けている業者もあるので、内容を十分に確認してから比較をしてください。新型コロナウイルスが発生した場の除菌・消毒作業は、通常よりも100円~200円/㎡程度上がるのが一般的です。

 

また100㎡までは80,000円など、価格を固定している業者もあります。50㎡で固定をしている業者もあるので、動物病院の広さなども考慮してください。

 

動物のウイルス感染症について

 

動物のウイルス感染症について

 

動物病院に来院する患者動物は、犬や猫が大半を占めています。ペットランキングで上位を独占しているのですから当然です。残念ながら、犬や猫における新型コロナウイルス感染症は報告されています。世界で感染が報告(令和2年9月末日現在)されている主な動物は次のとおりです。

 

  • トラ
  • ライオン
  • ミンク

 

ウイルスの変異により、動物から人に感染するコロナウイルスが増えてきました。「MERSコロナウイルス」や「SARSコロナウイルス」です。しかし動物からの感染が拡大をしているわけではありません。感染は人から人へと広がります。

 

コロナが騒動になる前は、ウイルスと言えばインフルエンザでした。ただ、インフルエンザウイルスは人から犬、もしくは猫に感染する事例が報告されていません。鳥などから犬へ感染することはありますが、人からは感染しないと考えられています。

 

しかし新型コロナウイルスは動物に感染するのです。感染者や感染が疑われる人は、ペットや動物との濃厚接触を避けるべきと推奨されています。万が一を考え、業者による院内の除菌・消毒作業は定期的に行うべきです。

 

動物病院を除菌、消毒する際の業者選びのコツ

 

動物病院を除菌、消毒する際の業者選びのコツ

 

それでは、動物病院を除菌・消毒する際の業者選びのコツを解説します。

 

業者選びのコツ1:動物病院での除菌・消毒施工による実績を確認する

 

動物病院は、一般的なオフィスと異なります。動物に治療を施す場であることから、注意しなければいけないことも増えるのです。動物はぺろぺろと机や診察台を舐めます。新型コロナウイルスに対応している除菌剤で一般的に利用されているのが「塩素系漂白剤」です。

 

塩素系漂白剤はアルコール消毒よりも強力なので、動物病院でも多く利用されています。塩素系漂白剤は、家庭でも「選択」「キッチン」「浴室のカビ掃除」などの洗剤に含まれているものです。よく聞く「まぜるな危険」は、塩素系漂白剤と酸性タイプの洗剤を混ぜないために言われています。有毒なガスを発生させるので危険です。

 

毒性も強く、原液を口にした場合は喉から胃のあたりまでがただれます。眼に入ると失明する可能性も高い液体です。直接手に施す消毒には適していません。手を消毒するのに適しているのは、アルコール(濃度70%以上~95%以下のエタノール)です。しかし人は大丈夫でも動物には影響がでます。動物に危険のある主な消毒液は次のとおりです。

 

ココに注意

  • アルコール書毒液に含まれるエタノールは、犬や猫だと分解できない
  • 塩素系漂白剤を薄めた次亜塩素酸ナトリウム液は人よりも小さい動物に危険

 

動物病院で除菌・消毒をする場合は、ヒト由来の次亜塩素酸が主成分の「次亜塩素酸水」を利用します。依頼をするときは、動物病院での実績と消毒剤を確認しましょう。動物は消毒後の床に顔の位置が近いです。万が一を考え、動物病院で施工歴のある業者を選ぶようにしましょう。

 

業者選びのコツ2:複数の業者に相談をする

 

動物病院で除菌や消毒を依頼するときは、複数の業者に相談をしましょう。ホームページで良いところが見つかったからといって、即決をしてはいけません。残念ながら、除菌や消毒の需要が増えたことにより悪いことを考える業者もいます。適当な作業で高額な請求をする業者です。

 

また、依頼者が増えたことから人不足に陥っている業者もあります。コロナの陽性者が出た店舗や施設からの依頼は、より厳重な体制の施工が必要です。しかし忙しさを理由に、安全確認を怠ります。業者が新型コロナウイルスを持ち込むこともあるのです。

 

1社で決めると比較ができません。最低でも3社以上に確認をしましょう。相談をする際は次の点を確認します。

 

ココがポイント

  • 施工内容に拭き取り作業が含まれているか
  • 防護服などの装備や作業者の除菌体制は万全か
  • 追加料金の徴収はないか
  • 新型コロナウイルスに対応をしているか

 

先ほど紹介をした相場だけで決めると失敗をします。施工当日にオプション仕様を申し出る被害もありました。患者動物がいることから、簡単に施工日を変えることができません。他への依頼ができず、当日言われた費用と合わせて支払いに応じるのです。

 

新型コロナウイルスが発生したら緊急を要します。しかし、緊急時でも落ち着いて業者を選ぶことが大切です。目についた会社が悪徳業者の可能性もあります。数社に相談をすることで違和感に気が付くのです。

 

業者を選ぶときは、最低でも3社以上に確認をしましょう。

 

業者選びのコツ3:相談時の対応で決める

 

相談に対応してくれる担当者の態度で決めるのもおすすめです。真摯に向き合ってくれる対応が施工結果にもあらわれます。忙しいからといって、説明を省略するような業者はおすすめできません。利用者が増えたことで、横柄な対応をする業者もあります。「除菌・消毒施工を急いでいる人は他にもいる」と考えている業者です。予約がいっぱいな状況でも、断り方に差がでます。

 

ココがポイント

  • その日は予約が立て込んでいるので「〇日」ならばいかがでしょうか。
  • その日は予約でいっぱいです。

 

代替えの日を提案してくれる業者の方が好感を持てます。「予約でいっぱい」の言葉で終わると、次に何を話していいかわかりません。忙しいから断りたいと考えている可能性が高いです。理解できる説明と納得できる電話対応の業者を選びましょう。

 

まとめ

 

「動物病院の除菌、消毒の相場は?業者選びのコツ」を解説しました。動物病院はかわいいペットが集まる場所です。一般的なオフィスよりも除菌・消臭に気を使わなければいけません。

 

需要の高まりから、慣れていない人が作業を担当することもあります。それ自体は問題ありません。大切なのは不慣れな人の教育ができているかです。相談時にいろいろと確認することで良い業者を選びましょう。真摯な対応のできる業者がおすすめです。

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