カラオケの除菌、消毒すべき場所は?

除菌・抗菌の知識

カラオケの除菌、消毒すべき場所は?

 

カラオケの除菌、消毒すべき場所で悩まれている人はいませんか。コロナウイルスが蔓延しだした当初の頃は、時短営業や休業要請がありました。しかしWithコロナに向けた取り組みにより、除菌や消毒を施したうえでの営業が求められています。

 

ニュースではよくカラオケ喫茶でのクラスター発生を見かけました。しかしカラオケボックス店でのクラスターは見かけません。除菌、消毒を適切に行えばクラスターを防ぐことは可能です。

 

そこで今回は「カラオケの除菌、消毒すべき場所は?」について解説をします。除菌消毒以外に必要なことと合わせて参考にしてください。

 

カラオケで退室したあと除菌消毒すべき場所

 

カラオケで退室したあと除菌消毒すべき場所

 

お客様が退室したあとは、部屋の除菌消毒を念入りにしなければいけません。除菌消毒をするときは、次のものを利用しましょう。

 

念入りに

  • 消毒用アルコール
  • 家庭用塩素系漂白剤
  • 中性洗剤

 

除菌消毒すべき場所を適切に処理することで、接触感染を防止します。これから紹介する場所に除菌消毒を施してから次のお客様を案内しましょう。

 

ドアノブ

 

お客様が退室されたあとは、ドアノブの除菌消毒を行いましょう。ドアノブは除菌消毒すべき場所のひとつです。いろいろな人が何度も触れる場所なので、忘れてはいけません。

 

ドアノブの除菌消毒に有効と言われているのが、塩素系漂白剤を主成分とする「次亜塩素酸ナトリウム」です。もし用意が難しい場合は「次亜塩素酸水」を活用しましょう。吹き付けるだけでなく、拭くことも大切です。キレイな布やペーパーなどを利用して、しっかりと拭き掃除を行ってください。

 

テーブル

 

テーブルも除菌消毒が必要な場所です。お客様が退出された後、普段から掃除をしているはずですが、合わせて除菌消毒も行いましょう。
除菌消毒方法はドアノブと同じです。吹き付けるだけでなく拭き掃除を必ず行ってください。

 

椅子全体

 

椅子も除菌消毒が必要な場所です。歌っているときに飛沫が飛び散ります。テーブルと同じく全体を除菌消毒しましょう。丁寧な拭き掃除が必要です。

 

スイッチ

 

カラオケボックスには照明やエアコンのスイッチが備わっています。明るさの調節できるスイッチが設置されていると、利用する人によっては何度も触るかもしれません。空調も同様です。スイッチに関しても除菌消毒を行いましょう。

 

ただスイッチに直接アルコール除菌を吹きかけるのは危険です。スイッチの隙間にアルコールが入ると、つけた瞬間に引火する危険が伴います。隙間にアルコールが入り込まないよう吹き付けずに拭くことが大切です。

 

マイク

 

マイクは飛沫が気になる道具です。コロナ前から除菌消毒をしていたお店がほとんどではないでしょうか。利用者も衛生面が気になります。普段から紫外線除菌を施しているのが一般的です。

 

ただ普段より確実な除菌消毒を求めるのならば、マイク専用除菌スプレーを活用しましょう。グリルボールに吹き付ける方法です。持ち手には、アルコールなどで拭き掃除を施します。ウイルスが騒がれている今だからこそ、普段とは異なる除菌消毒が必要です。

 

タブレット端末やリモコン

 

タブレット端末やリモコンはお客様が頻繁に利用します。退出された後には除菌消毒が必要です。

 

タブレット端末やリモコンの除菌消毒方法は、メーカーに確認されることをおすすめします。利用しているタブレット端末に、間違った除菌消毒を施すと故障につながるかもしれません。メーカーに確認をし、適切な方法で除菌消毒を行いましょう。

 

カラオケ機器

 

カラオケ機器に直接触れるお客様は減っています。最近はタブレット端末でほとんどの操作ができるようになりました。ただ絶対に触れないわけではありません。念のためお客様が退室されたあとは除菌消毒をしておきましょう。

 

除菌消毒方法は、タブレット端末と同じです。メーカーに確認をし、故障に注意をしてください。

 

受話器

 

受話器はマイクと同様に飛沫が気になります。除菌消毒が必要な場所です。ただメーカーによっては、アルコールなどの除菌を推奨していません。機器の故障につながることから、清潔な布での拭き掃除を推奨しています。メーカーに確認をしてから除菌消毒を行いましょう。

 

カラオケで定期的に除菌消毒すべき場所

 

カラオケで定期的に除菌消毒すべき場所

 

カラオケには共同で利用する場所もあります。次の場所には、定期的な除菌消毒が必要です。

 

共同で利用する場所

  • セルフドリンクコーナー
  • トイレ
  • 蛇口
  • エスカレーターや階段の手すり
  • エレベーターのボタン

 

セルフドリンクコーナーに関しては、ビニール手袋を装着した上での利用をお願いするお店が増えています。ただお願いベースなので、すべての人が守っているかは疑問です。定期的な除菌消毒が必要になります。

 

トイレはカラオケ店に限ったことではありません。多くの人が利用します。定期的に除菌消毒を施しましょう。また、階段やエレベーターが備わっているお店は、手すりやボタンの除菌消毒が必要です。時間ごとにチェックすることも大切ですが、利用者人数が増えたときは、時間にとらわれることなく除菌消毒を行いましょう。

 

除菌消毒以外に必要なのは換気

 

クラスターを防ぐために必要なのは除菌消毒だけではありません。定期的な換気も必要です。お客様が退室されたあとの掃除は、ドアを解放して行いましょう。また、利用されていない部屋のドアは解放をしておくべきです。

 

カラオケ喫茶でクラスターが発生する理由は換気不足が原因と言われています。音漏れを防ぐため、十分な換気をせずカラオケを行うことからウイルスが部屋中に蔓延するようです。「カラオケボックスにも窓がない」と言われるかもしれませんが、換気設備が整っています。カラオケ喫茶に備わっていない設備が活躍しているのです。

 

しかし換気設備だけでは足りません。定期的にドアを解放することで、より良い換気状況をつくりましょう。混雑しているからといってすぐにお客様を通すのではなく、清掃する時間を含め、ある程度の換気時間が必要です。

 

ガイドラインの見直しに注意

 

2022年6月に日本経済団体連合会が「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」の改定を行いました。ただし、ガイドラインの見直しは、オフィスや製造事業場の現場です。残念ながら飲食店を経営されている人が「緩和された」と思い込み、間違った認識をするケースもありました。
オフィスや製造事業場の現場ではドアノブやスイッチ、手すりなどの共用設備に関する頻繁な洗浄消毒に関する記述を省略しました。これに伴い、カラオケ店でも除菌消毒が不要と思った人がいたようです。

 

ただカラオケ店は、オフィスや製造事業場とは違います。オフィスや製造事業場のように、同じ人が滞在するわけではありません。いろいろな人が出入りをするので、引き続き除菌消毒が必要です。しかし今後についてはわかりません。カラオケ店の除菌消毒が緩和されることもあります。ガイドラインの確認は必要ですが、勘違いには注意をしましょう。

 

まとめ

 

「カラオケの除菌、消毒すべき場所は?」について解説をしました。コロナが発生してからだいぶ時間が経過したことから、いろいろと状況が変わっています。緩和される場所も増えましたが、飲食店やカラオケ店には感染対策が必要です。

 

海外では、感染が再拡大した原因のひとつにカラオケ店があげられています。無許可でカラオケを提供していた建物からクラスターが発生したことでロックダウンしたと報じられました。日本では考えられないかもしれませんが、海外ではカラオケを不安視する声もあります。要らぬ疑いをかけられないためにも、適切に除菌消毒している姿を見せることが大切です。

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