老人ホームの除菌、消毒の相場は?業者選びのコツを解説

除菌・消毒の相場

老人ホームの除菌、消毒の相場は?業者選びのコツを解説

 

老人ホームの除菌、消毒の業者選びで悩まれている人はいませんか?高齢者は新型コロナウイルスの重症化リスクが高いことから、住まいには定期的な除菌・消毒が必要です。老人ホームで暮らしている人たちは疾患を抱えている人も多く、発症者が一人でもでたら不安しかありません。

 

高齢者が集団で暮らしている場だからこそ、病院と同等の衛生管理が必要です。残念ながら新型コロナウイルスの脅威を完全に抑えることはできません。しかし危険を抑えることはできます。その手段のひとつが適切な除菌・消毒作業です。入所者の安全を確保するためにも、依頼先の見極めは慎重に行いましょう。

 

そこで今回は「老人ホームの除菌、消毒の相場は?業者選びのコツ」を解説します。業者選びで悩まれている人は参考にしてください。

 

老人ホームの除菌、消毒の相場は?

 

老人ホームの除菌、消毒の相場は?

 

老人ホームの除菌、消毒の相場は次のとおりです。

 

老人ホームの除菌、消毒の相場

  • 50㎡以下:約1,200円/㎡
  • 51~100㎡:約1,000円/㎡
  • 101~150㎡:約900円/㎡
  • 151~250㎡:約850円/㎡
  • 251~500㎡:約800円/㎡
  • 501~1000㎡:約750円/㎡
  • 1001~1500㎡:約700円/㎡
  • 1501㎡以上:約650円/㎡

 

老人ホームの広さによって異なります。また居室1室あたりで2,200円など、1部屋ごとの料金を提示する業者もありました。1部屋ごとに計算したあと、共有スペースの上記価格が加算されます。算出方法が異なると相場の比較が難しいです。算出方法が難しい場合は、相談時に見積もりを依頼しましょう。
すでに感染が確認されている老人ホームだと、1㎡あたり100円~200円の追加料金が発生する業者もあります。もし感染者がいる場合は、相談時に確認をしてください。

 

上記の相場と、大きく離れていないかの確認が必要です。上記の相場よりも、だいぶ安く仕上がるからと言って即決をしてはいけません。作業工程が少なく、新型コロナウイルスに対応していない可能性があります。

 

また、オプションにより後から高額請求を受ける被害も発生しているので注意をしましょう。安いだけで選ぶのではなく、業者選びのコツを参考に決められるのがおすすめです。

 

老人ホームを除菌、消毒する際の業者選びのコツ

 

老人ホームを除菌、消毒する際の業者選びのコツ

 

それでは、老人ホームを除菌・消毒する際の業者選びのコツを解説します。

 

業者選びのコツ1:ウイルスの排除ができる洗剤を利用している

 

除菌・消毒作業の目的はウイルスの排除です。今は、新型コロナウイルスの排除ができなければ意味がありません。新型コロナウイルスの排除ができる洗剤なのかの確認が必要です。

 

「洗剤を聞いたら、わからない薬品名を言われた」と困るケースも少なくありません。わからない名称を聞いたときは、検索をして調べてください。除菌・消毒の需要が高まっていることから、消毒剤を説明するサイトが増えました。調べることで、新型コロナウイルスに対応しているかがわかります。

 

最も多くの業者が利用しているのは「塩素系漂白剤」です。新型コロナウイルスも無毒化すると言われています。塩素系漂白剤で拭き取り作業をする業者は安心です。また、厚生労働省が新型コロナウイルスに対応している消毒剤を公表しています。事前に確認をしてから相談されるのがおすすめです。

 

業者選びのコツ2:スタッフの管理体制を確認

 

作業スタッフの管理体制を確認しましょう。相談時に「管理体制は?」とストレートに聞くのではなく、下記の内容を確認します。

ココがポイント

  • スタッフの防護に関する体制
  • スタッフが作業する際の姿勢
  • スタッフの個人情報に関する備え

 

除菌・消毒作業で恐ろしいのは、ウイルスの持ち込みです。スタッフは多くの場所で除菌・消毒作業を行っています。ウイルスが持ち込まれる可能性が非常に高いです。「マスク」「防護服」「手袋」「ゴーグル」など、スタッフに適切な防護を施しているかの確認をしましょう。

 

また、違う場で利用をした道具の管理も重要です。すぐに使いまわしをせず、適切に消毒された道具を利用しているかの確認をしてください。作業前の姿勢も重要です。忙しさを理由に、体温が高いなど調子の優れないスタッフに仕事をさせる業者もあります。ウイルスを持ち込む可能性が非常に高いです。スタッフの体調管理や作業前の除菌剤散布など、適切な処理が常にできているかを確認しておきましょう。

 

個人情報に関する備えも重要です。SNSで簡単に情報を発信する人が増えています。「今日は、クラスターの発生した老人ホームで作業した」など、特定できるような発信をする人がいたら危険です。秘密保持契約書の有無を確認しておきましょう。作業の依頼をしてウイルスを持ち込まれたらお金の無駄です。しかしウイルスは目に見えないことから責任の問いようがありません。だからこそ、管理体制の確認が必要です。相談時はウイルスが持ち込まれない作業体制の構築と、個人情報に関する備えが十分なのかを確認しておきましょう。

 

業者選びのコツ3:作業内容に納得できるかの確認

 

除菌・消毒の作業内容も重要な判断材料です。コロナウイルスに対応している消毒剤を利用しても、作業が足りなければ効果が半減します。「任せられる」と思える作業をする業者を選ぶことが大切です。除菌・消毒作業の一般的な流れを解説します。

 

  1. 相談をして見積もりをもらう
  2. ヒアリングにより作業内容を提示し納得できれば契約
  3. 作業前の現地確認
  4. 噴霧消毒
  5. 清拭消毒
  6. 清拭徹底度測定と報告書の提出

 

上記が一般的な流れです。中には、噴霧消毒で終わらせる業者もあるので注意をしましょう。コロナウイルスを除去するには拭き取り作業が必要です。ドアノブやテーブル、椅子やトイレなど隅から隅まで拭き取り作業をする業者が信頼できます。

 

先ほど紹介した相場には、清拭消毒作業が含まれています。相場よりも安い業者は、清拭消毒をオプションにしている可能性が高いです。清拭消毒の有無と、どこまで拭き取り作業をするかの確認は絶対にしておきましょう。作業工程の足りない業者に依頼をしても、十分な効果は期待できません。

 

業者選びのコツ4:緊急時に即日対応をしてくれる

 

新型コロナウイルスの猛威により、除菌・消毒作業を提供する業者が忙しくなっています。しかし陽性者が出たらすぐに消毒施工を実施しなければいけません。他の入社者が不安です。緊急時に親身な対応をしてくれる業者がおすすめです。

 

規模によりますが、「プレイルーム」「多目的ホール」「トレーニングルーム」など、老人ホームには共有スペースがたくさんあります。感染者が発生したら、使用を禁止しなければいけません。しかし長期の使用禁止は、入所者の健康に害を及ぼします。できるだけ早く使用を開始したいところです。その気持ちを理解し、すぐに対応してくれる業者は信頼ができます。

 

ただし急いでいるからと言って、相談をせずすぐに契約をするのは問題です。今まで説明をした「業者選びのコツ」を省くと、意味のない業者と契約をする可能性が高まります。急ぎの依頼でも、重要な説明を省かずに行う業者を選んでください。

 

まとめ

 

「老人ホームの除菌、消毒の相場は?業者選びのコツ」を解説しました。コロナウイルスとの生活に慣れてきた人もいます。そのため、以前のように徹底した除菌・消毒をしない人も増えてきました。重症化リスクの低い人ほど油断をしています。

 

除菌・消毒作業をするスタッフのほとんどが若いです。油断する人が多いからこそ雇用者の管理体制を見極めなければいけません。見極めは難しいですが、相談時に親身になってわかりやすく応対するスタッフがいる業者は信頼できます。ホームページだけで決めるのではなく、実際に相談をしてから見極めることが大切です。

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