新型コロナウイルスは、いろいろな業界で影響を与えています。影響を受けた業界として最も有名なのが飲食店やレストランです。緊急事態宣言のたびに対応を求められてきました。世間の注目も集めています。
世間が注目しているからこそ飲食店やレストランには、徹底した除菌・消毒対策が必要です。利用者は日頃の除菌・消毒対策はもちろんのこと、業者による定期的な除菌対策を施しているかどうかまで見ています。
利用者の不安を取り除くためにも、業者への依頼が必要です。しかしどこに依頼をするべきか迷っている人はいませんか?迷われている人は、業者選びのコツを確認しましょう。そこで今回は「飲食店・レストランの除菌、消毒の相場は?」を解説します。業者選びのコツと合わせて参考にしてください。
飲食店・レストランの除菌、消毒の相場は?
最初に飲食店・レストランの除菌、消毒の相場を確認しておきましょう。相場からかけ離れている業者への依頼は注意をしてください。相場から離れている理由に納得ができるまで、依頼をするべきではありません。
飲食店・レストランの除菌、消毒の相場は?
- 50㎡以下:1,000円/㎡~1,200円/㎡
- 51~80㎡:900円/㎡~1,000円/㎡
- 81~150㎡:850円/㎡~900円/㎡
- 151~250㎡:800円/㎡~850円/㎡
- 251~500㎡:750円/㎡~800円/㎡
- 501~1000㎡:700円/㎡~750円/㎡
- 1001㎡以上:650円/㎡~700円/㎡
上記の相場は目安です。50㎡以下など、狭い場合は一律料金でサービスを提供する業者もあります。飲食店やレストランの広さによっては、一律料金の方がお得になるかもしれません。
また、料金を確認するうえで必要なのがオプション仕様です。相場から離れている業者は、噴霧器の作業のみで料金を提示しているかもしれません。コロナ対策における除菌、消毒で重要なのは拭き掃除です。
悪い業者は、大がかりな服装でさも除菌をしているかのように噴霧器を使います。しかし最も重要な隅々までの拭き掃除を行いません。行わないことを不思議に思い質問をすると、オプション仕様と答えます。よくある悪徳業者の手口です。
上記の相場とかけ離れた料金を提示している業者に注意をしましょう。相場確認も業者を選ぶ時の大切なポイントです。
飲食店やレストランの除菌・消毒をする際の業者選びのコツとは?
それでは、飲食店やレストランの除菌・消毒を行うときの業者選びのコツを解説します。
業者選びのコツ1:業者公式サイトの内容が充実しているか
先ほど、相場からかけ離れた業者に注意をしてくださいと解説しましたが、理由は悪徳業者の存在です。新型コロナウイルスの影響で、除菌、消毒の需要が増えました。需要が増えることで発生するのが悪だくみをする人です。手が足りない状況をいいことに騙そうと考えます。
悪徳業者は次のような手段で仕事を請けようとしているので注意をしてください。
ココに注意
- 保健所の名を使い直接飲食店に訪問して営業をする
- 土地の管理会社の名を使い訪問して営業をする
- 保健所の名を使い電話で営業をする
飛び込み営業で除菌・消毒の販売を試みます。店舗に管理会社の記載がある場所は、現地で確認し名を利用して信じ込ませる方法です。管理会社の記載がなければ保健所の名を語り飛び込み営業をします。保健所の名を利用してアポ電をする業者もあったようです。
除菌、消毒業者の一般的な探し方を紹介します。
ココがポイント
- 保健所の紹介
- 管理会社の紹介
- インターネット検索
悪徳業者に実績はありません。そのため上記のような営業ができず、直接営業をすることで騙そうと考えます。保健所や管理会社の名前を語れば信じる人もいるのです。実績が乏しい業者はインターネットだと、検索サイトに表示されてもだいぶあとのページなので集客には向きません。
即席の業者は公式サイトがありません。信頼性を増すために作る悪徳業者もいますが、簡易的なサイトです。サイトの掲載だけで信じる人もいますが、実績や価格が提示されていなければ怪しいと思ってください。飛び込み営業をする業者が悪いわけではありません。ただ、悪いことを考える可能性があります。「ちょうど良かった」とすぐに依頼をせず、いったん確認をとるようにしましょう。騙されないように考えておくのも業者選びのコツのひとつです。
業者選びのコツ2:作業範囲の確認を事前にする
除菌・消毒の作業範囲を事前に確認し、納得ができるまで契約をしてはいけません。相談するときは、作業内容の確認が必要です。
作業範囲の確認を事前にする
- 新型コロナウイルスに対応している薬剤を使用して噴霧をしている
- 天井や壁へのスプレー散布
- 細かい場所まで行う丁寧な拭き掃除
- 動かせるものは動かし除菌をする
- 移動できないものがある場所の入念な除菌
- 脚立を利用した作業
上記の内容と料金に納得してから依頼をしましょう。業者によっては動かせるにも関わらず、作業の効率化を優先して移動させないケースもあります。机や椅子を移動させず行う除菌は丁寧とは言えません。また、細かい拭き掃除も重要です。飲食店やレストランでは、感染を防止するため下記の道具を利用しています。
使用している道具
- テーブルやカウンター、レジなどに置かれる透明のアクリル板
- 店員を呼び出すボタン
飛沫感染を防止するため、通常時よりも多くの備品を利用しています。すべての備品を丁寧に除菌・消毒、コーティング作業をしてくれる業者を選ぶべきです。また、別の場所で使用した防護服や手袋等をどうしているかの確認もしましょう。使いまわしをする業者もあります。使用したものを感染性廃棄物として処分している業者に依頼をしましょう。信頼を確かめることが業者選びのコツです。
業者選びのコツ3:普段から飲食店やレストランの除菌・消毒を行っている
新型コロナウイルスによって飲食店やレストランの除菌を始めた業者もあります。飲食店やレストランには、口に入れるものがたくさんあることから、作業に慣れた業者を選ぶべきです。
O-157やノロウイルスは、新型コロナウイルスが騒がれる前から除菌業者が対応をしてきた菌です。これらの除菌実績が豊富な業者は、作業に慣れています。感染症に関する除菌業務を以前から行っていた業者を選ぶようにしましょう。
業者選びのコツ4:守秘義務の確認
消毒サービスを手掛ける業者は忙しく、人手不足です。新規のアルバイトを雇い対応している業者もあります。新規のアルバイトで不安なのが情報の拡散です。SNSで作業中の出来事を拡散する人もいます。雇用主とスタッフの間で、守秘義務の契約が取り交わされているかを確認しておきましょう。
残念ながら、ひとつのことしか守れないスタッフが多くいます。コロナだけをSNSに載せなければいいと、勝手な判断をする人もいるのです。そのため、作業中に知ったコロナ以外のことを拡散します。例えば害虫がいるなどです。飲食店なので害虫がいることもあります。作業中に見つけたからと言って、面白おかしく友人だけにSNSで送る人がいます。友人がそれを拡散し飲食店やレストランが被害を受けるのです。
適切に指導をしていれば、作業中に知りえた情報すべてを漏洩してはいけないと理解します。しかしコロナにばかり目がいき、コロナだけの情報漏洩に注力する業者も少なくありません。漏洩した人は、「コロナのことは言ってない」と残念な回答をします。しっかりと教えていない雇用者側の責任です。
雇用者が、情報漏洩に疎いと上記のようなことがおこります。徹底したプライバシー保護ができている業者を選ぶようにしましょう。
飲食店・レストランの除菌、消毒の相場は?業者選びのコツ:まとめ
「飲食店・レストランの除菌、消毒の相場は?」業者選びのコツについて解説をしました。利用者は対策を行っている飲食店を探しています。徹底した対策の中には、定期的な除菌、消毒も含まれるのです。除菌業者が発行してくれる「施工済証」を提示している飲食店は安心できます。悪徳業者に注意をして、適切な除菌、消毒をしている業者を選びましょう。定期的な除菌、消毒にかかる費用は必要経費です。