除菌作業をするのに資格や免許は必要ありません。除菌できる道具と時間さえあれば、自分で作業することも可能です。しかし除菌効果や感染リスクのほか、作業自体の手間を考えると自分で除菌作業をするよりも専門業者への依頼に魅力を感じます。
ただネックになるのがお金です。専門業者へ依頼をするには、当然ながら費用を支払わなければいけません。しかし依頼する専門業者の技術によりますが、費用対効果は高いです。自分で除菌作業をしている人は、専門業者の依頼を検討されてみてはいかがでしょうか。そこで今回は「自分で除菌作業は可能?手間を考えると専門業者に依頼がおすすめ」を解説します。
専門業者に依頼するメリットと合わせて参考にしてください。
自分で除菌作業は可能?
冒頭で説明をしたとおり、自分で除菌作業するのは可能です。まずは、除菌方法の種類や必要なものを確認しておきましょう。
除菌方法の一覧
厚生労働省が発表をしている主な除菌方法は次のとおりです。
主な除菌方法
- 水及び石鹸による洗浄:モノや手指の除菌に効果あり
- 熱水処理:モノに効果あり
- アルコール消毒液:モノや手指の除菌に効果あり
- 次亜塩素酸ナトリウム巣溶液:モノに効果あり
- 手指用以外の界面活性剤:モノに効果あり
- 次亜塩素酸:モノに効果あり
- 亜塩素酸水:モノに効果あり
除菌作業は、接触感染リスクを抑えるために行います。ウイルスを減らすための洗剤などを利用した除菌作業が必要です。除菌は、上記を主成分として販売している洗剤などを購入し行います。
除菌ができる洗剤や道具の用意と時間があれば可能
自分で除菌作業をするために必要なのは、効果のある洗剤だけではありません。除菌をするために次のような道具も必要です。
除菌道具
- キレイな布
- 高いところを除菌するための脚立
- 光触媒施工など抗ウイルスコーディングが行える機器(あると便利)
- 防護服(あると安心)
上記を用意し、定期的に除菌作業を行います。除菌で利用した布は熱水処理をするなど、再度利用するための準備も必要です。熱水処理をしたあとは、太陽の紫外線を浴びせることで除菌をします。生乾きは別の菌が発生するので注意をしましょう。嫌な臭いがモノに付着するかもしれません。
道具と除菌、作業や作業後の処理時間があれば個人でも除菌は行えます。
手間を考えると専門業者に依頼がおすすめ
作業の手間を考えると、専門業者への依頼がおすすめです。飲食店などの接客業は、新型コロナウイルス対策によりやることが増えました。忙しい中、除菌作業まで従業員が行うと、うっかりミスが起きるかもしれません。クラスターを発生させたら、結局業者への依頼が必要になります。
ただ、除菌作業を専門業者に依頼すれば絶対にクラスターが発生しないというわけではありません。感染経路は他にもあります。専門業者への依頼プラス、飛沫感染や空気感染対策を講じていれば万全の態勢です。どんなに施しても感染するリスクは残りますが、かなり下げらえるのは間違いありません。
除菌作業を専門業者に依頼するメリット
それでは、自分で除菌作業をするのではなく専門業者に依頼をするメリットを紹介します。デメリットは費用面です。これから紹介するメリットに、費用以上の魅力を感じればコストパフォーマンスに優れていることになります。状況は個人によって違うので、依頼するメリットを自分に当てはめながら検討しましょう。
安全で確実に除菌ができる
専門業者は除菌のエキスパートです。除菌作業に慣れている人たちが作業にあたります。自分で除菌作業をするよりも、安全で確実な結果がでるのは言うまでもありません。
- 除菌作業の経験値が違う
- 除菌に必要な特殊道具を持っている
- より効果的な除菌作業を行ってくれる。
自分で除菌作業を行うと、慣れていないことから染色感染のリスクが伴います。除菌作業中に目がかゆくなりこすったらどうなるでしょうか。手にウイルスが付着していると、目から接触感染を起こすかもしれません。
また知識がない人に多いのが、往復拭きです。飲食店の従業員が往復拭きをする姿をよく見かけますが、菌が残る拭き方として厚生労働省が紹介しています。感染予防対策で推奨しているのは、一筆書きのような拭き方です。
自分で行う除菌作業は、間違った方法で行っている可能性もあります。時間を割いて作業をしているのに、中途半端な除菌になっては残念です。安全で確実に除菌をするためにも、専門業者への依頼をおすすめします。
手間がない
除菌作業の手間を考えると専門業者に依頼がおすすめです。先ほど説明をしたとおり、いろいろな手間が発生します。
ココに注意
- 除菌するための道具の準備と後処理
- 定期的に除菌をする時間
- 洗剤を購入する手間
専門業者に依頼をすれば、上記の手間が省けます。もちろん日々の消毒は必要です。マスクの装着や、人との距離も保たなければいけません。これは新型コロナウイルスが発生してから日常の一部になっています。自分が感染しないための対策なので、手間を惜しむことはできません。
手間が増えたことで、従業員や家事の負担が増えています。特に従業員の負担は看過できません。負担が原因で除菌作業の見落としが起こりクラスターを発生させれば、専門業者に支払う以上の損害が発生します。
専門業者に依頼をすることで、従業員の負担を軽減してあげましょう。自分で除菌作業をするよりもリスクが軽減できる方法です。
除菌効果の持続期間が長い
細菌は、除菌効果の持続期間が長いことをウリにする専門業者が増えました。中には「5年間は抗ウイルスコーディングが持続」と紹介している業者もあります。抗ウイルスコーディングとは、モノに付着したウイルスを不活性化させるための除菌作業です。
光触媒や銀イオン、プラチナなどを利用した抗ウイルスコーディング対策が話題になっています。
例えば
- ドアノブ
- 壁
- 椅子やテーブル
抗ウイルスコーディングは感染者から排出され上記のようなものに付着したウイルスを、不活性化する方法です。接触感染のリスクを抑え、安心で安全な職場を維持します。抗ウイルスコーディングは、製品によって持続期間が異なりますが、数年の効果をウリにする業者もあるので相談をしてみましょう。ただし、誇大広告の業者には注意が必要です。
お客様の安心度が上がる
除菌作業を専門業者に依頼すると、作業完了の証明書を発行してくれる業者が増えました。作業完了の証明書を店舗内に掲示すれば、お客様の安心度が向上します。自分で除菌作業をしても証明書の発行はできません。自分で抗ウイルスコーディングができる道具も販売されています。しかし次の3つのうちお客様が一番安心するのはどの掲示物でしょうか。
一番安心するのは??
- 従業員が毎日除菌作業をしています。
- 抗ウイルスコーディングで消毒をしています
- 〇〇マイスターを有す専門業者が、〇月〇日に抗菌しました
やはり専門業者の名前が書かれている掲示物の方が安心できます。安心度が、売り上げアップにつながるかもしれません。
まとめ
「自分で除菌作業は可能?手間を考えると専門業者に依頼がおすすめ」について解説しました。自分でも除菌作業は可能です。しかし、手間やメリットを考えると専門業者へ依頼したほうが、会社規模によってはコストパフォーマンスが向上します。
安易に高いからと決めつけず、専門業者に相談をしてみましょう。定期的に除菌作業を依頼すれば、特別価格を提示してくれる業者もあります。ホームページで紹介している価格は正規ではありません。定期的な除菌作業を約束することで、値引き交渉することをおすすめします。