新型コロナウイルスの脅威から数年経った今、新たなステージになりました。コロナの拡大防止を図りながら、経済を止めないステージです。お客様と向き合ってサービスを提供する店舗には、感染防止対策の徹底が急務となっています。
「withコロナ」は「新しい生活様式」を伝える言葉としてよく利用されていますが、実際どのような取り組みをすれば良いのでしょうか。店舗運営をしている人は、今すぐできるコロナ対策を考えなければいけません。そこで今回は「店舗が今すぐできるコロナ対策10選」を解説します。お客様の身を守ることが、自分の店舗を守ることにつながる時代になりました。できることから実践されることをおすすめします。
店舗が今すぐできるコロナ対策10選
「店舗が今すぐできるコロナ対策10選」について詳しく解説をします。
地方公共団体のコロナ対策を実施
店舗のある地方公共団体や自治体が実施しているコロナ対策を確認しましょう。実施されている内容は、地方公共団体によって異なります。主な内容は次のとおりです。
主な内容
- ステッカーの獲得と提示
- マスク会食実施店の認証制度
- 感染防止対策認証事業認証店一覧の提示
地方公共団体が提示する感染防止対策を実施することで、コロナ対策を推進している店舗と認めてもらう制度です。地方公共団体が提示する感染防止対策を実施しなければ、安全性の高い店舗として紹介されません。すべてをクリアすることで、コロナ対策が出来上がります。
「信頼性が薄い」という声も見られますが、何もしないよりはマシです。すぐにでも地方公共団体のサイトをひらき、実施するべき内容を確認しましょう。
アルコール消毒液の設置
アルコール消毒液の設置をしましょう。新型コロナウイルスに効果があると発表されているアルコール消毒液を、次の場所に設置します。
設置場所
- 各出入り口付近
- レジの近く(飲食店舗の場合)
- カウンターやテーブルごと(飲食店舗の場合)
お客様の出入り口が複数ある場合は、各出入り口付近に設置をします。設置する消毒液は、手で噴射するものではなく自動や足が理想です。消毒の正しいやり方がわかる提示物も、上部へ目立つように設置しておきましょう。
飲食店舗の場合は、レジの近く及びカウンターやテーブルにも設置が必要です。テーブルやカウンターは、小さいアルコール消毒液で構いません。食べる前に利用してもらいましょう。
配達やテイクアウトの充実
店舗の規模にもよりますが、配達やテイクアウトの充実も大切です。人が留まることで感染が拡大します。すぐに店舗から離れられるもしくは、来なくても良い状況を作り出すことが必要です。店舗規模によっては「なかなか難しい」と思われるかもしれまんが、良い方法を常連や信頼できる人に相談してみましょう。周囲の意見から情報を集めることで、より良い配達方法が見つかるかもしれません。
配達やテイクアウトの実施は、店舗規模によって答えが異なります。状況をよくわかっているのは常連です。広く意見を集め、より良い方法を見つけてください。
注文はセルフオーダー機能を採用
セルフオーダー機能で注文を受けることで、お客様と従業員の接点を減らします。お客様からも、「セルフオーダー機能があるお店の方が安心」という声が多く見られました。「セルフオーダーを採用している店でなければ入らない」と考えている人もいます。
最近はいろいろな企業がサービスの提供を行うようになりました。安価で導入できるものもあります。お客様自身のスマホからログインすることで注文できるシステムもありました。タッチパネルを購入しなくても実施ができます。
まずは、自分の店舗で採用できそうなセルフオーダー機能を探してみましょう。注文時の受け答えを失くすことで、飛沫感染のリスクを下げる方法です。
定期的な換気の実施
強烈に寒い日や暑い日は、換気がお客様の満足度を下げるかもしれません。ただ、換気はコロナ対策に重要です。正しく換気をすることでクラスター発生のリスクが下げられます。人の密度を下げることも重要ですが、それと同時に適切な換気も必要です。
定期的な換気の実施
- 機械換気
- 30分に1度、窓を数分間全開にする
- 店舗に窓がない場合は出入り口のドアを全開にする
店舗でクラスターを発生させない取り組みが必要です。エアコンの効き目を気にする人もいるかもしれません。ただ最近は、クラスターを発生させない取り組みが重要視されています。状況に応じて定期的な換気を施すようにしましょう。
使用後の消毒と清掃を徹底
使用後の消毒と清掃は徹底をしましょう。テーブルを拭くときや使用した食器を洗う時は、ウイルスを死滅させる液体を利用します。テーブルにウイルスが付着した状態で利用させるわけにはいきません。
使用後の消毒と清掃を徹底
- テーブルとその上にあるものは必ず消毒をする
- 壁や窓を定期的に拭き掃除する
- 食器などは煮沸や除菌を行う
箸や醤油などはテーブルに置いておくのではなく、お客様のご来店で運ぶのが理想です。テーブルに置いてあると、除菌を忘れる可能性が高まります。箸は、最初の注文の品を運ぶ時に添えておくと安心です。
飲食店は小皿盛りを採用
大皿で食事の提供をする飲食店は、小皿盛りに変更しましょう。家族で来店されている場合は、提供方法を確認するのがおすすめです。明らかに同居をしていない複数人で来店されたお客様には、必ず小皿盛りで提供をします。
小皿盛りのサービスは、お客様の安心にもつながるコロナ対策です。いろいろな考え方の人がいます。「コロナ対策なんてどうでもよい」と考えているお客様が来店するかもしれません。しかし一緒に来店した人の中には、コロナ対策を気にしている人もいます。
提供する側が小皿盛りを推奨することで、コロナ対策を気にしている人の目線にたったサービスを提供しましょう。普段とは違う小皿盛りを強制にすることで、多くのお客様に安心して食事ができる環境を作ることが大切です。
店舗内の音を下げる
テレビやBGMを店舗内で流している場合は、音量を普段より下げましょう。店舗内の音が大きいと、お客様同士の会話が聞き取りにくくなります。大きな声を出すことで、ひどい飛沫になるかもしれません。小さな声でも会話ができる環境でコロナ対策をします。
静かな店舗内で会話をする状況を思い浮かべましょう。周囲に人がいると恥ずかしいです。おのずと声も小さくなります。できるだけ飛沫を抑えるコロナ対策です。
仕切りの設置
仕切りの設置を行いましょう。飛沫感染を防ぐためアクリル板をお客様の周囲に設置します。
仕切りの設置
- テーブルやカウンター
- レジの前
利用後は、テーブルを拭くときに合わせアクリル板の消毒も行いましょう。利用者が変わるごとに消毒することが大切です。お客様の中には、アクリル板をどかす人もいます。どかすときアクリル板にウイルスが付着していれば接触感染です。
せっかく設置した仕切りから接触感染を起こしたら意味がありません。設置をしたら、使用後の消毒を必ず行ってください。
従業員はフェイスシールドを着用
お客様の接客をする従業員には、マスクとフェイスシールドの着用を行いましょう。飛沫感染対策です。
マスクは鼻と口を守ってくれます。しかし新型コロナウイルスは目から感染する可能性もあるようです。マスクでは目からの飛沫感染を防ぐことはできません。
応対する人がフェイスシールドを身に着けているとお客様も安心します。面倒かもしれませんが、フェイスシールドの着用で、飛沫感染のリスクを下げるべきです。
まとめ
「店舗が今すぐできるコロナ対策10選」について解説をしました。店舗でできることはいろいろとあります。まずは自分たちの店舗でできることから始めましょう。
大切なのは継続をすることです。コロナ対策は、コロナ禍前よりも確実に仕事量が増えます。従業員が、「めんどくさい」や「ちょっとぐらい大丈夫だろう」で手を抜くと、消毒液を用意しても意味がありません。適切に利用をすることでコロナ対策が完成します。
目に見えないウイルスとの闘いが、面倒という言葉につながるのです。意味がある行動と意識づけることで、継続できる環境づくりを心がけましょう。