一般のアルコール除菌の液状タイプとジェルタイプの違いは?効果や使い分け

除菌・抗菌の知識

一般のアルコール除菌の液状タイプとジェルタイプの違いは?効果や使い分け

一般のアルコール除菌の液状タイプとジェルタイプの違いで悩んでいる人はいませんか?アルコール除菌には、「液状タイプ」と「ジェルタイプ」の2種類があります。スーパーや飲食店の前に置かれているアルコール除菌は、液状タイプが一般的です。

 

ただ、個人的にアルコール除菌を購入する場合はどちらが良いのでしょうか?家の中にある家具の除菌や帰宅後の除菌など、アルコール除菌の使用目的はさまざまです。効果に違いがあるのならば、内容を知ってから決めたいと思うのは当然です。

 

そこで今回は「一般のアルコール除菌スプレーとの違い」について解説をします。液状タイプとジェルタイプの違いについて確認をしてから購入を検討しましょう。「そもそもアルコールって何?」と合わせて解説するので、参考にしてください。

 

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そもそもアルコールとは?

 

アルコールと聞くと何を思い浮かべますか?新型コロナウイルス感染の拡大により、アルコールと聞くと除菌を思い浮かべる人が多くなりました。以前は、お酒の意味で使う人の方が多かったです。同じ「アルコール」という言葉が使われていますが、「違いは何?」と質問されてもなかなか答えられません。

 

アルコールの作り方が違う

 

アルコールと聞いて思い浮かべるものを挙げてみましょう。

アルコールといえば

  • エタノール
  • 日本酒
  • ビール
  • アルコールランプ

 

一般のアルコール除菌スプレーで利用されているのは、エタノールです。ただし、お酒などと成分は変わりません。エタノールを飲めと言われても飲みたくはありませんが、お酒は飲めます。成分が同じとは考えにくいかもしれませんが、一緒です。2つの違いは、製法にあります。

 

アルコールを製造する方法は、次の2つです。

  1. 発酵アルコール:お酒や食品で利用される
  2. 合成アルコール:医薬品や化粧品など食べ物以外で利用される

 

発酵させて作られたアルコールは、お酒や食費防腐などで利用されています。合成で作られたアルコールは、洗剤や医薬品に使われるのが一般的です。

 

アルコール除菌以外の除菌方法と違い

 

アルコール除菌以外の除菌方法と違い

 

新型コロナウイルスの蔓延により、消毒の需要が高まりました。アルコール除菌で手を消毒する場合、度数70%以上で効果があると言われています。エタノールが主流ですが、イソプロパノールを推奨する機関も確認できました。

 

最も重要と言われている除菌方法は、石鹸による十分な手洗いです。しかし、外出先で常に手洗いをするのは困難なため、アルコール除菌スプレーが活用されるようになりました。

 

他にも次の除菌方法が利用されています。

除菌方法

  • 次亜塩素酸ナトリウム水溶液
  • 手指用以外の界面活性剤
  • 次亜塩素酸水
  • 亜塩素酸水

 

上記は、新型コロナウイルスの消毒・除菌で厚生労働省が公表している方法です。ただし、一般のアルコール除菌スプレーとの違いがあります。それは、手の消毒・除菌への推奨がされていない点です。上記はモノに対して有効と言われています。手の消毒・除菌については「未評価」と発表されているのです。アルコール除菌スプレーは、モノと手の両方で効果が期待できると説明しています。

 

厚生労働省が手の除菌・消毒で推奨しているのは「水及び石鹸による洗浄」と、「アルコール除菌」だけです。

 

一般のアルコール除菌スプレーとジェルタイプの違い

 

一般のアルコール除菌スプレーは液体です。ただアルコール除菌の中にはジェルタイプもあります。2つに違いはあるのでしょうか。中身や濃度が同じならば、効果に違いはありません。ただ一般のアルコール除菌スプレーよりも、ジェルタイプは次の点に秀でていると言われています。

 

ココがポイント

  • 手に吹き付けたとき、こぼれにくい
  • 保湿性に優れている

 

ジェルタイプは、手に吹き付けたとき、床にこぼれる液を防げます。頻繁に消毒を行うと手荒れを起こすかもしれません。ジェルタイプは保湿性が高いので手荒れも防げます。無駄なく利用できるのが、液状タイプとジェルタイプの違いです。

 

ただ保湿性が高いので大量に手のひらに出すと、手がべとべとになるかもしれません。一般のアルコール除菌スプレーで必要な量は、一度に1ml~3mlです。アルコール除菌スプレーを利用する場合は、3mlを手に出して消毒しましょう。ジェルタイプ1.5ml程度で十分です。

 

また、ジェルタイプはワンプッシュで1mlしか出ないものが多いので注意をしましょう。できれば、二度のプッシュで1.5mlの消毒を無駄なく行うのがおすすめです。
一般のアルコール除菌スプレーとジェルタイプに違いはありません。ただジェルタイプは医療機関でよく利用されています。

 

一般のアルコール除菌スプレーが適している場面

 

一般のアルコール除菌スプレーが適している場面

 

一般のアルコール除菌スプレーには、ジェルタイプにない特徴があります。

ココがポイント

  • ジェルタイプよりも早く乾いてしまう
  • 一瞬で手のひら全体を濡らせる
  • 食品添加物のアルコールもある

 

モノを除菌する場合は、アルコール除菌スプレーがおすすめです。ドアノブにサッと吹きかけ20秒程度経過したら布で拭きます。ジェルタイプでモノを除菌する場合は、布に吹きかけなければいけません。布が汚れていると、効果が鈍ります。だからと言ってドアノブにジェルタイプをかけると床にボトット落ちるかもしれません。床に落ちた場合は、液状よりも厄介です。多様性は一般のアルコール除菌スプレーの方が高いと言えます。

 

一般のアルコール除菌スプレーは、詰め替えが簡単です。サラサラとした液状なので、ボトルへすぐ詰め替えられます。詰め替えが頻繫に必要な場所で提供する場合は、ジェルタイプよりもスプレータイプがおすすめです。また、食品添加物製剤もあるので、食品を扱う場でも利用ができます。食品工場で利用しても問題はありません。ジェルタイプには食品添加物製剤がないため、飲食店などでは使用を禁止しています。

 

一般のアルコール除菌スプレーを好む人が多い

 

ジェルタイプよりも、一般のアルコール除菌スプレーを好む人が多くいます。利用者の口コミを見ると、多くの人が利用する場でのアルコール除菌は、液状タイプの方が人気です。

 

  • プッシュしたらジェルタイプでビックリした
  • 他の人も利用したジェルタイプの消毒液ってなんだか気分が悪い
  • 前の人の使い方が悪いと、ジェルが出口にぶら下がっていて嫌

 

一般のアルコール除菌スプレーでは、上記のような不評は見られません。効果は同じでも、一般のアルコール除菌スプレーを求める人が多くいます。

 

ただ、アルコール除菌を個人用で持ち歩く人にはジェルタイプが人気です。「少量で済むから持ち運びも便利」といった口コミがありました。しかし多くの人が利用する場では、一般のアルコール除菌スプレーの方が人気は高いです。

 

一般のアルコール除菌スプレーとの違い:まとめ

 

一般のアルコール除菌スプレーとの違いについて解説をしました。液状タイプとジェルタイプで効果に違いはありません。厚生労働省が推奨している「濃度70%以上95%以下のエタノール」ならば、新型コロナウイルスの除菌に役立ちます

 

効果に違いはありませんが、ジェルタイプの方が少ない量で除菌できるのがポイントです。外出用にマイアルコール除菌を持つのならば、ジェルタイプでコンパクトにまとめるのがおすすめです。

 

家全体の除菌が目的で購入する場合は、一般のアルコール除菌スプレーを大量に用意しましょう。ドアノブや壁の除菌には液状タイプがおすすめです。また、安全面を考慮し食品添加物製剤にしておきましょう。ペットや小さいお子さんがいるご家庭ならば、食品添加物製剤を利用するべきです。

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