空気清浄機を利用しているのに、イヤ~なニオイが充満していると悩まれている人はいませんか?カビ特有のイヤ~なニオイだとしたら、空気清浄機自体にカビが発生している可能性が高いです。
カビは体に悪影響をもたらします。空気清浄機の役割は空気をキレイにすることです。空気清浄機の利用で部屋が臭くなったら本末転倒、無駄な電気代を支払っています。「空気清浄機にカビが発生している!」とわかったときは、すぐに正しいお手入れで正常な状態に戻しましょう。
そこで今回は、空気清浄機にカビが発生した際の正しいお手入れ方法を解説します。カビを発生させない環境づくりと合わせて参考にしてください。
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空気清浄機にカビが発生する理由
空気清浄機にカビが発生したことに驚く人もいます。しかし空気清浄機はカビの発生しやすい環境が整っている電化製品です。空気清浄機のカビは、一般的に次の順で発生します。
- 空気を清浄するため室内の空気を取り込む
- 取り込んだ空気の中に含まれたカビ菌と湿気がフィルターに留まる
- カビが繁殖する
部屋をキレイな空気にするため、カビ菌などをフィルターに付着させキレイにしてから空気を戻します。その後、フィルターに付着したカビ菌が繁殖する条件を満たすことで増殖するのです。カビは次の状況で活動が活発になります。
ココに注意
- 温度:5度~45度(20度~30度が最適)
- 湿度:60%以上(75%~90%が最適)
- 栄養源:ホコリ
運転中の空気清浄機は湿度が足りていません。しかし電源を落とした空気清浄機の中はどうでしょうか。カビが繁殖する上記の条件がすべてそろいやすいです。繁殖をさせないためにも、空気清浄機の中に取り込まれているカビ菌を排除しなければいけません。正しいお手入れが必要です。
正しくお手入れせずカビを放置したときの危険性
カビを放置すると体に次のような影響を与えます。
次のような影響
- アレルギー性鼻炎の発症
- 夏型過敏性肺炎の発症
- 気管支肺アスペルギルス症
- シックビル・シックハウス症候群
- 水虫
お正月に子どもを連れて実家に帰る家族がいました。しかし実家に帰ると、毎年子どもが苦しそうにします。自宅では健康です。実家に帰省したときだけ体調を悪くします。よくよく調べたら実家のカビが原因でした。喘息に悩まされている人にとってカビは危険です。大量のカビを吸い込むことで、呼吸が苦しくなります。カビを放置しては絶対にいけません。
空気清浄機にカビが発生した際の正しいお手入れ方法
空気清浄機でカビが発生しやすい場所は「フィルター」です。加湿機能が備わっている空気清浄機の場合は「給水タンク」も注意しなければいけません。空気清浄機がカビ臭い場合は本体のお手入れも必要になります。カビ菌を残らず排除しましょう。
空気清浄機のお手入れに必要なもの
空気清浄機のカビを除去する際は、次のものを用意してください。
次のものを用意
- カビ取り剤(アルカリ洗剤)
- 消毒用エタノール
- 大きなバケツ
- ゴム手袋
- 古い歯ブラシ
ただし、取扱説明書で水洗いを禁止されている場合もあるので注意をしてください。壊れやすいフィルターもあります。取扱説明書で禁止されているのに水洗いをすると破損の原因になるので絶対にしてはいけません。洗剤には酸性のカビを中和するためにアルカリ性を利用します。お手入れをするときは念のためゴム手袋を着用しておきましょう。
フィルターのお手入れ方法
空気清浄機で使用されているフィルターは「プレフィルター」「集塵」「脱臭フィルター」の3つです。中には水洗いができないフィルターもあるので、掃除ができるか種類ごとに確認をしておきましょう。洗剤を利用した水洗いが可能な場合は、次の順でお手入れをします。
- 空気清浄機本体からフィルターを外す
- 大きなバケツに水とカビ取り剤を入れる(割合は洗剤ごとに確認してください)
- フィルターを大きなバケツの中に入れ2時間~3時間程度放置する
- フィルターをキレイに洗い流す
- 消毒用エタノールを吹き付ける
- よく乾かす
- 完全に乾いたら空気清浄機本体に設置する
手の消毒に利用されるエタノールは、掃除にも利用ができます。吹き付けることで菌の繁殖を抑えるのが目的です。乾かす前に吹き付けておきましょう。
フィルターは完全に乾かさなければいけません。湿り気が残るとカビが繁殖します。「空気清浄機を使用すれば空気の流れで乾かしてくれる」と考える人もいますが間違いです。湿気を空気清浄機に与えます。完全に乾かしてから使用を開始してください。
給水タンクとトレーのお手入れ方法
加湿機能付き空気清浄機は給水タンクとトレーのお手入れも必要です。水を入れるタンクにカビが発生していたら、カビ菌を含んだ水蒸気を部屋にまき散らします。定期的にお手入れをしておきましょう。
- 空気清浄機本体から給水タンクとトレーを取り外す
- 古い歯ブラシを利用して給水タンクとトレーをキレイに洗う
- 大きなバケツに水とカビ取り剤を入れる(割合は洗剤ごとに確認してください)
- 吸水タンクとトレーをバケツの中に入れ3時間以上浸す
- 給水タンクとトレーを水でよくすすぐ
- 消毒用エタノールを吹き付ける
- よく乾かす
- 完全に乾いたら空気清浄機本体に設置する
タンクの水は利用をする前に水の交換をしましょう。前に入れた水が残っているからとそのまま利用するのはカビの繁殖につながります。一度本体から外し、その都度新しい水に入れ替えるようにしましょう。
空気清浄機にカビが発生しない環境を整える
定期的なお手入れも重要ですが、空気清浄機にカビが発生しない環境づくりも重要です。空気清浄機にカビを発生させないためにも、次の点に注意をしましょう。
ココに注意
- 部屋の掃除をこまめにする
- エアコンを利用する
- 洗濯物を室内で干すときは注意する
先ほどカビが繁殖する環境について解説をしました。温度と湿度が高く、栄養源がある場所でカビは繁殖します。栄養源であるホコリを排除するために、部屋の掃除はこまめに行いましょう。
また高温多湿の環境をつくらないためにも、梅雨の時期や夏場はエアコンを利用するのがおすすめです。梅雨の時期はエアコンの送風機能を利用して湿度を抑えましょう。夏場は室内の温度を抑えることでカビの繁殖を防ぎます。
さらに、洗濯物の室内干しには注意をしましょう。室内干しは部屋の湿度を高めます。早く乾かすために暖房を利用すると最悪です。高温多湿の部屋が出来上がります。部屋干しが必要な場合は、除湿器と併用して空気清浄機を利用しましょう。定期的なお手入れと合わせて上記も実践すればカビの発生をだいぶ抑えられます。空気清浄機の性能を高めるためにも、カビの発生を抑えられる環境づくりを実践しましょう。
空気清浄機にカビが発生したら正しいお手入れですぐに処理をしよう
空気清浄機にカビが発生した場合の正しいお手入れ方法について解説をしました。最後に要点をまとめます。
ココがポイント
- カビは高温多湿とホコリで繁殖力を強める
- 空気清浄機に発生したカビを放置すると体調を悪くする
- 空気清浄機をお手入れする前に水洗いができるか取扱説明書を確認する
- 空気清浄機にカビを発生させない環境づくりも大切
加湿機能付き空気清浄機は特に注意が必要です。夏場は加湿機能を利用しません。利用をしないことでカビが発生しやすくなります。加湿機能を利用しないときは、水を抜いてお手入れをしておきましょう。そのままにしておくと知らぬ間にカビが発生します。
もしお手入れをしてもカビのニオイがする場合はフィルターの交換が必要です。体調を悪くする前に交換されることをおすすめします。